北海道夕張市の鉄道遺産で、美しい鉄骨のトラス構造を持つ橋「三弦橋」が、
試験湛水(たんすい)を始めた夕張シューパロダムの湖水に沈み始めた。
15日の水位は269メートル超。橋脚はすでに水没し、かつての線路部分も湖水で覆われていた。
北海道開発局によると、今月下旬までにはすべて水没する見通し。
試験湛水を経て本格運用となるが、極端な渇水とならなければ、
橋がふたたび湖面から顔を出すことはないという。
このため、橋を見下ろせるダム近くには水没を惜しむ人らがカメラを手に訪れている。
橋は全長約380メートルで、木材の輸送に使われた鉄道の一部。橋の断面が三角形をしているのが特徴で、世界的にも珍しい構造とされている。
