200907250911416b6

1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 21:22:47.94 ID:rh7/sb9UM.net
美少女「お母さんは? 一人で公園まで来たの?」

幼女「うん。滑り台が好きなの」

美少女「そっかぁ。……お家は近所? 一人で平気?」

幼女「平気だよ。私ね、いつも一人なの」

美少女「(複雑な家庭の子なのかな……?) じゃあ、お姉ちゃんと遊ぼっか!」

幼女「>>5

00: オレ的VIPPER速報てきなやつ 2014年 RSS記事一覧 :ID/dkajdiojf
5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 21:24:40.31 ID:DOrACCT2a.net
お姉ちゃんで遊ぶ

8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 21:30:57.61 ID:rh7/sb9UM.net
幼女「お姉ちゃんで遊ぶ」

美少女「えっ」

瞬間、異様な雰囲気を感じ取った美少女は咄嗟に顔を逸らした。
耳元に風を感じ、長い黒髪が後ろになびく。

幼女「……へぇ。少しは遊び甲斐がありそうだねぇ」

ぞくり。
幼女の笑顔に寒気を覚え、美少女はバックステップで距離を取った。
ゆっくりと頬に手を伸ばすと、先程の攻撃で裂けたのか、
ぬるい液体が指先に触れる感覚があった。

美少女「あなた……、まさか>>10……っ!?」

10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 21:33:45.19 ID:nDVrjb2qa.net
厨二病

11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 21:35:12.94 ID:4Q6rlBxk0.net
バトル系になろうとしててワロッツア

12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 21:35:55.38 ID:rh7/sb9UM.net
幼女「厨二病……?」

きょとんとした顔で、幼女は首を傾げた。
美少女は笑顔で頷く。

美少女「ええ。あなたみたいにちょっと痛い人のことよ」

幼女「私って、痛い?」

美少女「痛いわよ。とっても」

幼女「そう……」

悲しげな顔で幼女が俯いてしまったので、美少女はフォローすることにした。

美少女「大丈夫よ。だってあなたは>>14

14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 21:38:13.70 ID:NqNBd/w00.net
手遅れ

15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 21:38:43.22 ID:ROx/1mJ50.net
どこが大丈夫だよハゲ

16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 21:41:14.00 ID:rh7/sb9UM.net
幼女「手遅れ……」

美少女「そうよ。もう手の施しようがないわ」

幼女「ねぇ」

美少女「なぁに?」

幼女「手遅れって……、私死ぬの?」

美少女「死ぬことは無いわ。でもあなたは一生、厨二病で痛いやつのままね」

幼女「そうなの……」

美少女「そうよ。諦めなさい」

幼女「>>18

18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 21:41:52.31 ID:XpNyHMBIa.net
えっちしたい

19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 21:44:47.47 ID:rh7/sb9UM.net
美少女「え?」

幼女「どうせ手遅れならね、死ぬ前にえっちしたいの」

美少女「だから死なないって言ってるでしょう?」

幼女「私は女としての悦びを知ってから死にたいのよ」

美少女「どこでそんな言葉覚えてきたのよ……。というか、あなたは死なないってば」

幼女「えっちしたい。えっちしたいなぁ」チラッチラッ

美少女「(もしかして、こういう遊びなのかしら……)。
    えっちっていうのはね、好きな人としかしちゃいけないのよ」

幼女「そうなの?」

美少女「そうよ。幼女ちゃんは、好きな人とかいる?」

幼女「>>22

22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 21:50:20.80 ID:zjqjhYps0.net
お姉さん

23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 21:53:26.51 ID:rh7/sb9UM.net
美少女「お姉さん? あなたの?」

幼女「ううん。違うよ。お姉さんのことが好きなんだよ」

美少女「……私のこと?」

幼女「うんっ!」

美少女「(何よこの子……。かわいいじゃないの……)
    そうなんだー。ありがとうね、お嬢ちゃん」

幼女「だからね、えっちしたいの」

美少女「(ダメよ……、私……。落ち着きなさい……。これはこういう遊びなんだから……)
    あはっ……、あはははは……。あんまり、そういうことは言わない方がいいわよ」

幼女「なんで?」

美少女「>>25だからよ」

24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 21:55:29.35 ID:ENqVizrE0.net
衝動が抑えられなくなる

25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 21:56:34.14 ID:TtVLLmGl0.net
>>24

27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 21:59:26.21 ID:rh7/sb9UM.net
幼女「そうなんだぁ。それは困っちゃうねぇ」

美少女「うん! だから、やめた方がいいわよ」

幼女「えっちしたい」

美少女「!?」

幼女「お姉さんとえっちしたいなぁ……」

美少女「(こ、この子……。まさか私を、誘ってるの……!?)」

幼女「……ダメ、かな?」

美少女「……ダメじゃないわ!」

自身の内から湧き上がる、歪んだ衝動が抑えられなくなった美少女は、
幼女を小脇に抱えると>>29へと向かった。

29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 22:00:24.98 ID:zjqjhYps0.net
幼女の家

34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 22:06:00.65 ID:rh7/sb9UM.net
美少女「はぁ……っ! はぁ……っ!」

幼女「あはは。お姉さん、息荒いよ?」

美少女「あはっ! あはははっ! そ、そうかしら……っ!」

全身駆け巡る興奮を隠しもせず、美少女は幼女宅の玄関に手をかける。

『私ね、いつも一人なの』

先程の幼女の言葉を思い返しながら。
つまり両親は共働きで、家には誰もいないと踏んでいたのだ。
ノブを回すと、ガチャリと音を立てて玄関が開いた。

>>36「あら。あなたは……」

幼女を小脇に抱えた美少女を、意外な人物が出迎えた。

36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 22:06:42.57 ID:g959atPJ0.net
ドン小西

39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 22:09:33.74 ID:rh7/sb9UM.net
それは、葉巻をくわえたドン小西だった。

美少女「え……」

美少女はドン小西を数秒見つめたのち、弾かれたように幼女の方へと顔を向けた。

美少女「あなた……、ドン小西の親類なの……!?」

幼女「違うよ」

美少女「えっ!」

ドン小西へと、美少女は再び視線を戻す。

美少女「じゃあ……、なんであなたがここにいるの……?」

ドン小西「>>41

41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 22:10:25.04 ID:ENqVizrE0.net
>>38

38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 22:07:47.44 ID:TtVLLmGl0.net
ファッションチェック!!

43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 22:16:35.57 ID:rh7/sb9UM.net
美少女「ファッションチェック……!?」

それは、ファッションに疎い美少女にとって、
もっとも聞きたくない言葉の一つだった。

幼女「わーい! ファッションチェック好きー!」

喜ぶ幼女をしり目に、美少女はひどく青ざめた顔を力なく横に振っていた。
悪い夢なら冷めてほしい。
ただ、それだけを願いながら。

美少女「……わ、私のこれ、部屋着なのよ。ちょっとコンビニに行くつもりで」

ドン小西「全体的にダサい」

それは、今まで大した努力もせずに、顔だけでちやほやされてきた代償だった。
あまりにも大きいその衝撃に、美少女は目の前が真っ暗になった。

46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 22:20:45.22 ID:rh7/sb9UM.net
――お姉さん! お姉さん!

ん。
どこかで、私を呼ぶ声がする。

幼女「お姉さん!!!」

美少女「……っ!?」

大きく目を見開くと、美少女はベッドからガバッ、と起き上がった。

幼女「良かった……」

美少女「わたっ……、私は……。いったい……」

状況を判断するのに、幾ばくかの時間が必要なようだった。
どうやら、幼女の部屋らしい場所で、美少女は記憶を辿っていた。

幼女「後片付け大変だったよぉ。お姉さん>>48しちゃうんだもん」

48: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 22:23:14.91 ID:PonYmu3r0.net
びっくりするほどユートピア!

50: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 22:28:54.36 ID:rh7/sb9UM.net
美少女「そんな……っ!」

幼女「ひどく取り乱して……。抑えるのに、少し本気出しちゃったよ。
  暗黒竜の力が扱える一族の私じゃなかったら、難しかったと思うな」

そんな、幼女の厨二病全開の言葉も、美少女の耳には届いていなかった。

『びっくりするほどユートピア!』

それは美少女の一族が、太古の昔に封印した禁断の秘術。
使えば術者のみならず、まわりの者までも巻き添えにする危険な行動だった。

美少女「そんな……っ! 私が……、まさか……っ!」

床に突っ伏しひどく錯乱している美少女を見下ろしながら、
幼女は笑顔を浮かべ、言う。

幼女「別に気にしなくていいよ。もしもの時にはね、私があなたを>>56

56: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 22:37:41.43 ID:g959atPJ0.net
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぬおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおあおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおゐおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおめおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

59: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 22:43:23.82 ID:rh7/sb9UM.net
美少女「なに……っ?」

床に突っ伏したまま顔を上げた美少女の目の前で、
幼女がその小さな体を震わせながら、大きな咆哮を上げていた。
それは止むこともなく、室内の空気をかき乱す。

美少女「なんなのよ……」

力なく立ち上がると、美少女はゆっくりと後ずさり始めた。
眼前では未だ、幼女が叫び続けている。
とっ。軽い音を立てて、美少女の背中が壁にぶつかった。
同時に、幼女の雄たけびが止まる。

幼女「ふううう……っ!」

そして深く息を吐くと、幼女はまっすぐに美少女を見据えた。

60: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 22:44:53.14 ID:sMQqK/DbM.net
想像してみたらワロタ

61: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 22:47:04.93 ID:rh7/sb9UM.net
幼女「分かった?」

美少女「いや……、何が?」

幼女「私の魂の叫び。届いたのかって、聞いているの」

美少女「え、ええ。届いたと言えば、届いたかしら」

頭の混乱した美少女は、適当に返答した。
はっきり言ってしまえば、幼女の発言に何の意図があるのか見いだせずにいたのだ。

幼女「……そう。それならいいけど」

幼女がそう言い、しーん、と室内が静まり返る。

美少女「(何か言ったほうがいいのかしら……)」

62: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 22:50:48.42 ID:rh7/sb9UM.net
幼女「お姉さんは危険だけど」

沈黙に耐えかねたのか、幼女が先に口を開いた。

幼女「その時は私が抑えてあげるわ。今みたいにね」

美少女「……そう。ありがとね」

先程のは、実際にそういう意図があったのだろうか。
よくわからないまま、美少女は感謝を口にした。

美少女「……それじゃあね。あなたはまだ子供なんだから。
    危険な女には、近づかない方がいいわよ」

幼女にそう釘をさすと、大きすぎる自信の力を抑え込むために、
美少女は単身>>64へと向かった。

64: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 22:51:40.24 ID:5gciihyy0.net
俺の家

67: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 23:00:13.15 ID:rh7/sb9UM.net
美少女「ここ、ね」

電車を乗り継ぎ3時間。
4時間に一本のバスに揺られること30分。
そこから、さらに徒歩で1時間。
美少女は、とある田舎の屋敷の前にいた。

美少女「本当にそんな力があるのか。眉唾物だけれど」

四方を山と田んぼに囲まれたその屋敷は、
美少女の倍はあろうかという高い木製の塀に囲まれ、
その上部からは松の木などが覗き、
鬱蒼としげる木々の隙間からかろうじて瓦屋根が見えるというような、
フィクションの世界でしか見たことが無いレベルの豪邸だった。

美少女「ここに、私の力を抑え込める人がいる」

美少女は巨大な門をくぐる。
表札には『六十四』と記してあった。

68: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 23:03:38.58 ID:rh7/sb9UM.net
美少女「うっ……。何よ、この匂い……」

豪奢な外見とは打って変わって、内部は単身用のワンルームマンションのような作りになっていた。
そうは言っても敷地面積は広いが、足の踏み場もないほどに物が散乱している。

美少女「これいつのジャンプよ……。表紙が北斗の拳だわ……」

ゴミの山を掻き分け、美少女は進む。

美少女「誰か! いないの!?」

その叫びは、アマゾンのタンボールの束の中へと吸い込まれていった。

69: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 23:08:46.96 ID:rh7/sb9UM.net
六十四「誰だよ! 騒々しいな!」

美少女「きゃあっ!?」

突然背後から響いたその声に、美少女は思わず飛び上がった。
その勢いのまま振り返ると、ゴミの山だと踏みつけていった中に、人の顔があることに気付く。

六十四「人がせっかくいい気持ちで寝てるのによォ! なんなんだよ、いったい!」

散乱した物の中からガサゴソと巨体が這い出ると、
山が崩れ、スーパー羽箒や大小さまざまなフライパンなどが転がり落ちた。
その轟音に負けじと、美少女も叫ぶ。

美少女「お願い! どうか、暴走する私の力を抑え込んでほしいの!」

70: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 23:12:22.92 ID:rh7/sb9UM.net
六十四「はぁ?」

美少女「お願い! 私の……っ!? く……っ! 鎮まれ……、私の右腕……っ!
    暴走する”血”を抑え込む力があると、うわさに聞いてきたのよ!」

六十四「……はぁ。(なんだこいつ……。厨二病か……?)」

美少女「もう人が傷つくのを見るのはたくさんなの! だから……、お願い……」

涙を流し懇願する美少女の顔を見て、六十四は何かを心に決めたようだった。

六十四「(まぁ、適当に何か言っておけば、諦めて帰るかな……)
    ああ、それだったら。>>72しておけば大丈夫だよ」

72: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 23:13:25.66 ID:TmwRmAZc0.net
セクス

74: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 23:18:17.39 ID:rh7/sb9UM.net
美少女「セクス……」

六十四「うん。セクスしとけば大丈夫。
    キミの”暴走する血”はね、性欲によって目を覚ますのさ。
    そこが満たされてればなんともないから。とりあえずセクスしときなよ。
    寝る前にセクス。起きてもセクス。食後にセクス。
    楽しいセクスライフを楽しんでおけば、平気だからね」

美少女「そうなの……」

六十四「うん。分かったらもう帰って。俺はゲームとかで忙しいから」

美少女「ま、待って!」

六十四「……まだ何か?」

美少女「セクスするって言っても……、相手がいないわよ」

76: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 23:21:31.22 ID:rh7/sb9UM.net
六十四「いやいや……。キミくらいかわいければいくらでもいるんじゃないの?」

美少女「いないわよ! 生まれてこの方、セクスどころか、チューもしたことないわ!」

六十四「……嘘でしょ」

美少女「嘘じゃないわよ! それこそ手もつないだことないし、
    男の子の前に行くと、緊張しちゃって話すらできないのよ!」

六十四「あ、そう。(俺も男なんだけどな……)」

美少女「どこに行ったらセクスできるの!? 教えてよ!」

六十四「(めんどくせぇ……)>>78

78: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 23:23:56.67 ID:bb2S5Okha.net
どこでもいいだろそんなん

80: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 23:29:11.02 ID:rh7/sb9UM.net
美少女「どこでも良くないから聞いてるんでしょうが! なめてんの!?」

六十四「ちょ……、やめろよ!」

美少女が、左手で六十四の胸倉を、右手で左手の小指を掴んだ。

六十四「それ! マジで怖いからやめて!」

美少女「ちゃんと答えるまでやめないわよ!」

六十四の左手の小指が、曲がってはいけない方に曲げられ、ミシミシと軋む音を立てる。
痛みに耐えかねて、そのまま腕ごと逆方向へと捩じられていった。

六十四「お願い! やめて!」

美少女「やめません!」

脂汗をしたたらせながら懇願する六十四の顔を、美少女がギラギラとした眼差しで睨み付けていた。

81: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 23:32:16.63 ID:rh7/sb9UM.net
六十四「ぎゃあああっ!!! 折れる折れる折れるぅううう!!!!」

美少女「きゃははっはははっ!!! どう!? 答える気になったかしら!?」

ゴミの山に埋もれながら、二人の男女が激しく絡み合っていた。
小指を折られまいと地べたを転がりまわる六十四と、
嗜虐心に火が付き、口元に邪悪な笑みを貼り付けた美少女。

六十四「分かった! 言うッ! 言うからあああああっ!!!!」

美少女「きゃっはははっははっは! 言っちゃえよぉおおおおっ!!! さっさとさあああっ!!!!」

六十四「ひゃああああっ!!!! >>83

83: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 23:33:20.80 ID:ENqVizrE0.net
>>65

65: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 22:51:48.91 ID:z/tFYpW20.net
約束の地カナン

85: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 23:37:46.35 ID:rh7/sb9UM.net
美少女「約束の地、カナン……?」

六十四「そうそうそう! そこに行ったら、セクスできるからァ!」

美少女「へえ。そうなの」

ぽきん。
小枝の折れるような音が、室内に響いた。

六十四「は……。え……?」

美少女「ありがとね。それはご褒美よ」

六十四「あ……。ああ……っ! ぎゃああああああああああああっ!!!!!」

六十四が左の手首を押さえ蹲り、叫ぶ。
異様な方向に曲がった小指が、その先で揺れていた。

86: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 23:42:56.17 ID:rh7/sb9UM.net
成田空港から飛行機を乗り継ぐこと十数時間。
そこからジープで4時間。
美少女は”約束の地、カナン”であろう場所へと到達していた。

美少女「……。ここで、誰とセクスするのかしらね」

そこは巨大な二つの川に挟まれた、砂漠に平原を散りばめたようなただのだだっ広い空間だった。

美少女「相手がいないことには……」

悪態をつきかけた美少女の背後で、ガサガサと草木が揺れる。

美少女「誰っ!?」

弾かれたように振り向き、美少女が声をかけると、
やや躊躇したかのように間をおいて、>>89が姿を現した。

89: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 23:44:31.60 ID:PonYmu3r0.net
イエス

90: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 23:48:39.15 ID:rh7/sb9UM.net
美少女「あなたは……、イエス……?」

イエス「イエス」

美少女「なぜ……。あなたがここに……」
           メシア
約束の地に現れる”救世主”というのは、彼のことだったのだろうか……。
美少女は冷汗を流し、目の前の男を睨み付けながら、思考を巡らせていた。

イエス「ノンノンノン……」

呆れたように、ちっちっ、と舌を鳴らし、イエスは立てた人差し指を口元で振る。

イエス「ゴッドギャグをスルーしてはいけませんね。イエスが”イエス”と言ったからには……」

イエスが瞬時に無表情に戻り両手を掲げると、轟音とともに地面が捲りあがった。

91: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 23:52:07.87 ID:rh7/sb9UM.net
美少女「な……っ!?」

上空約1000メートル。
鳥すら羽ばたけない世界に美少女は突如投げ出された。

イエス「イエスイエスイエスイエス!」

ばさり。
大きな羽音を立てて、美少女の眼前にイエスが現れる。
その背中には、天使のような白い羽が二つ。
大きく広げた両腕の後ろで、さらに大きくその存在を主張していた。

イエス「イエーーースッ!!! ゴッドに逆らった罰、キミに与えてあげよう!」

美少女「そんな……っ! 逆らったつもりは……っ!」

92: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 23:55:59.51 ID:rh7/sb9UM.net
美少女「がふっ!?」

ただ、この広い大空を落下することしかできない美少女の腹部に、
イエスの手刀が叩き落された。
落下速度はさらに増し、呼吸すらも困難になる。

イエス「逆らったつもりは……。なんだい!? その先は!」

美少女「ぐ……、っぷ!」

大きな翼で加速し、イエスは無防備な美少女の腹部に向け、次々に手刀を叩きこんでいった。

イエス「ゴッドギャグで笑わないなんて! この世に、それ以上の罪があるのかい!」

美少女「あが……っ!?」

霞んだ美少女の瞳に、猛スピードで迫りくる地面が映り込んでいた。

94: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/24(月) 23:59:56.36 ID:rh7/sb9UM.net
もう終わりだ。
半ば、美少女は諦めかけていた。
眼前に迫る地面。際限なく振り下ろされるイエスの手刀。
それに耐えられるほど、自分の身体は頑丈ではない。

美少女「……っ!」

美少女は、諦めていた。

イエス「イエスイエスイエスイエス! 神に逆らった罰! その身に刻んであげよう!」

おそらく最後の一撃だろう。
この身に受けると同時に、異常なまでに加速されたこの身体は地面に叩きつけられ、
原型を留めないほどに壊されるのだ。

美少女「六十四さん……。ごめんなさい……。恨みじゃなくて、あれはご褒美だったのよ……」

95: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/25(火) 00:03:45.85 ID:ekh/w/xPM.net
イエス「終わりです!」

耳元で半鐘が鳴り響くがごとく、それは美少女の脳内を揺さぶった。
もう、終わるのだ。
この短い人生は。報われることもなく。

美少女「……」

美少女は固く目を閉じた。
自身の運命を、境遇を呪うでもなく、全てを受け入れ、目を閉じたのだ。

美少女「……?」

ふわり。
思ったよりも、死の瞬間は軽いようだった。
マシュマロのように柔らかく、甘くそれは美少女を包んだ。

イエス「……誰だね、キミは」

訝しんだような、イエスの声が響く。

>>97「あなたが誰よ。私は、この人を助けに来たの」

97: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/25(火) 00:06:45.40 ID:oefpc1YE0.net
幼女

98: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/25(火) 00:09:42.53 ID:ekh/w/xPM.net
イエス「……人間の子供か。何故、生き急ぐ」

幼女「あなたも人間の子でしょう? 何、自分は違うみたいな顔してるのよ」

イエス「……どうやら、死にたいらしいね」

幼女「こっちのセリフよ」

チリチリと大気がひりつく。
幼女に抱きかかえられた美少女は、言葉を発することもできずにただ震えていた。

100: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/25(火) 00:12:34.89 ID:ekh/w/xPM.net
イエス「ふん……。ならば、見せてやろう」

幼女「何をよ」

イエスは両腕を広げ、天を仰いだ。
腕を組んだ幼女が眉根をしかめ、それを見つめる。

イエス「”何を”……、か」

口元を歪め、イエスが笑った。

イエス「ただの人間と”神”との違いだ」

美少女「……っ!? 危ないっ! 幼女ちゃん! 逃げて!」

イエスは幼女へ向け、>>102の能力を発動した。

102: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/25(火) 00:15:34.24 ID:VabQx00M0.net
卍字~対象を十字架にはりつけ十秒ごとに四分の一回転し四十秒後に十字架ごと爆殺~

103: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/25(火) 00:21:55.89 ID:ekh/w/xPM.net
幼女「な……っ!?」

美少女「幼女ちゃんッ!!!」

突如、背後に現れた十字架に幼女は磔にされた。
足元で腰を抜かしていた美少女が、必死にそれにしがみつく。
   ハーケンクロイツ
イエス「”卍字”……。貴様は四十秒後に霧散し……、この世の一部となる」

幼女「ひっ……、ひぃぃいいいっ……」

美少女「幼女ちゃん……っ!」

ガチリ。
十字架が嫌な音を立てると、幼女の頭が時計の”三時”の方向へ回転した。

イエス「あと三十秒で大”惨事”だねぇ……」

105: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/25(火) 00:26:09.85 ID:ekh/w/xPM.net
ガチリ。

幼女「ひっ……」

美少女「幼女ちゃん……っ」

二人は力なくうなだれ、涙を流す。
その様子を、イエスがただ一人笑いながら眺めていた。

イエス「ゴッドギャグで笑えないやつには”死”あるのみ。
    生きていてもいいことなんて無いですからね」

ガチリ。

イエス「はい。人生最期の”十秒”です。あなたは”重病”でもないのに、その若さで死ぬのです。
    短い時間ではありますが、悔い改めなさい。来世では、きっといいことがありますよ」

106: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/25(火) 00:30:17.90 ID:ekh/w/xPM.net
美少女「幼女ちゃあああん……っ」

イエスの高笑いの中、美少女の悲痛な叫びが響く。
十字架が爆散するまであと7秒。
6秒。5秒。
4……。
3……。

幼女「くすっ……。いい夢は見れたかしら。ねぇ、神様?」

イエス「何?」

狂気に染まった目を剥いて、幼女はまっすぐに”神”を見据える。
そして、その時には”既に”、封印されし暗黒竜の力を解き放ち、>>108の能力を発動し終えていた。

108: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/25(火) 00:34:23.42 ID:j3oZF/Wva.net
口りコンパワー

110: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/25(火) 00:38:46.73 ID:ekh/w/xPM.net
イエス「あ……。ああ……」

美少女「きゃあっ!?」

ガコン。
大きな音を立てて、十字架が消え去った。
それにしがみついていた美少女は地べたに倒れ込み、
磔にされていた幼女は、ふわりと地上へと舞い降りた。
     ロリコンパワー
幼女「”未成熟な天使”……」

妖艶に笑う幼女に、イエスはフラフラと近づいていく。

イエス「ああ……。天使だ……。マイエンジェル……」

111: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/25(火) 00:44:25.05 ID:ekh/w/xPM.net
美少女「え……。何が起きているの……」

眼前で繰り広げられている光景を、美少女は信じられないという表情で見つめていた。
跪くイエスの喉元に、幼女が両手をかけているのだ。

イエス「あ……っ。ああ……っ! おごご……っ!!! ごぇぇえええっ!!!!」

メキメキと骨の軋む音を立てて、イエスの首筋にいくつもの血管が浮き上がった。
充血した目を上に向け、口から細く伸ばした舌を突き出している。

幼女「うふふ……。口りは正義……、口りに歯向かえる力なんて、この世に存在しないの」

ゴキリ。
イエスの首が曲がる音が、周囲に響く。

幼女「口りに勝てるのは、口りだけよ」

113: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/25(火) 00:47:35.91 ID:ekh/w/xPM.net
美少女「大丈夫!? 幼女ちゃん!」

幼女「うんっ! 平気だよっ!」

美少女が駆け寄ると、太陽のような笑顔を覗かせて、幼女は大きく首を前に倒した。
その横では、首を真横に倒したイエスが虚ろな目でこちらを見ている。

美少女「そう……。それは良かったわ……」

ほっと胸を撫で下ろした美少女に、幼女は疑問をぶつける。

幼女「ところでお姉さんは、なんでここにいたの?」

114: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/25(火) 00:52:15.00 ID:ekh/w/xPM.net
美少女「……さぁ、なんでだったかしらね」

セクスするため、とは言えず、美少女は口をつぐんだ。

幼女「ふぅん……?」

美少女「敢えて理由をつけるとするなら」

言って、美少女は真っ直ぐに幼女を見据える。長い黒髪を、風が揺らした。

美少女「あなたに会うため、かしら。ここは、”約束の地”でしょう?」

幼女「あはは! お姉さんも”厨二病”みたいよ! その発言、痛い!」

おなかを抱えて、幼女は笑っていた。美少女も、それを見て微笑みを漏らす。

美少女「うふふ……。そうかも、知れないわね」

お互い見つめ合い、再び笑いあった。
出会うべくして出会った二人を歓迎するように、
約束の地の草花は、ざわざわと風にそよぐのだった。

終わり

118: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/25(火) 00:54:45.99 ID:yI0TqRoEd.net
百合ックスなしかよお疲れ

119: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/25(火) 00:56:29.00 ID:ekh/w/xPM.net
読んでくれた方、レスくれた方、ありがとうございました。

120: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/25(火) 00:58:43.53 ID:VabQx00M0.net

121: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/11/25(火) 00:59:19.17 ID:Z+uH4x4m0.net
おつ

引用元: http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1416831767/



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